奈良県立医科大学 附属病院 腎臓内科学

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2025/01/24研究

孤杉公啓先生の原著論文がJournal of Renal Nutrition誌に掲載されました!

孤杉公啓先生の原著論文が2025年1月24日にJournal of Renal Nutrition誌に掲載されました。高齢透析患者において、ヘモグロビン(Hb)値と死亡率の関係は栄養状態により異なることが示されました。JRDRのデータベースを用いた観察研究で、95,771名の患者を対象とし、中央値24か月間の追跡期間中に27,611名が死亡しました。栄養リスクの低い群(NRI-JH低リスク)では、Hb値が10-10.9 g/dLの範囲外(<9.0、9.0-9.9、≥13 g/dL)で死亡リスクが増加し、調整ハザード比(aHR)はそれぞれ1.45、1.15、1.18でした。一方、栄養リスクの高い群(NRI-JH高リスク)では、Hb値が<9.0 g/dLの場合にのみリスクがわずかに上昇(aHR 1.07)し、Hb値の影響は全体的に弱まりました。本研究は、栄養状態を考慮したHb値管理の重要性を示しています。

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