西本雅俊先生（H25）の原著論文が2019年12月31日にNephrology Dialysis Transplantation誌にアクセプトされました。今年3本目の論文になります。

この論文のなかで、5168名の非心臓手術（泌尿器科的疾患による手術も除く）を全身麻酔下で受けた患者さまを対象に術前の尿タンパク（テストテープで1+以上）と術後の急性腎障害（Acute Kidney Injury: AKI）との関連を検討しました。

尿タンパクの程度が重度であるほど術後のAKI発症のリスクは増加していました。サブグループでの解析では、レニン-アンジオテンシン系阻害薬や降圧剤を内服している人、血清アルブミン値が低い人、腎機能障害を持っている人では特に尿タンパクの程度と術後AKI発症の強い関係を認めました。