for Student
医学生・研究生へ
先輩メッセージ
Q,腎臓内科に入局した決め手はなんですか？
元々初期研修医の頃から内科全般には興味があり、内科には進もうと考えていました。
その中でも、検尿異常や腎機能障害といった外来でよく経験する症例の対応から急性腎障害や急速進行性糸球体腎炎といった全身管理が必要な疾患の対応まで、幅広く経験できる腎臓内科に興味を持ち入局しました。
また研修医のときに、学会発表や論文作成の指導を腎臓内科の先生方にしていただいたことも入局の決め手となりました。
Q,腎臓内科の魅力を教えてください。
緊急透析やCHDFが必要な急性期疾患から慢性腎臓病のような慢性期疾患まで幅広く診療できる点が魅力であると思います。また、腎機能低下の原因を血液検査や尿検査から推測し、腎生検で確定診断をつけ治療を行うという過程までを自分自身で完結できることも魅力です。
また慢性腎臓病のような疾患では長期間のフォローを必要とするため、患者さんとも密に関わることのできる診療科であると思います。
その過程で患者さんの背景を考慮して多職種と連携して一緒に腎代替療法を考えていき実践することも魅力の一つです。
Q,腎臓内科でのやりがいを教えてください。
救急搬送されるような重篤な患者さんに対して緊急透析や適切な体液管理を行い、歩いて退院する姿を見たときにはやりがいを感じます。
また長期間原因不明とされていた疾患を腎生検によって確定診断をつけることができたときもやりがいを感じます。
腎臓は水・電解質調整、酸塩基平衡、内分泌代謝など様々な機能を持っており、非常に複雑な臓器の一つであると思います。
そのため取っつきにくい部分も多いのですが、その分、わかったときの喜びも大きいと思います。
入局を希望の方にメッセージをお願いします。
初期研修は市中病院で行っており、大学病院で働くことに対する不安は大きかったのですが腎臓内科のアットホームな雰囲気もありすぐに馴染むことができました。
上級医に相談もしやすく、オンオフの切り替えがはっきりとしている点も当科の魅力であると思います。
もちろん忙しいときもありますが、先輩や後輩にも恵まれ充実した毎日を送ることができています。
腎臓内科で扱う疾患は確立した治療がない疾患や治療に難渋する疾患も多く、そのような点でも勉強の興味は尽きません。
当科は2018年1月に新体制となり、色々なことが新しく始まろうとしています。そんな中で皆様と一緒に働ける日を楽しみにしています。
